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見出し:多摩の魅力発信
多摩の魅力発信SP

たま発!魅力体験ツアー

外国人記者が行く!たま発!魅力体験ツアー 多摩のたまらん魅力を紹介するにゃ♪外国人記者が行く! たま発! 魅力体験ツアー 多摩のたまらん魅力を紹介するにゃ♪

平成28年度のたま発!の取組の一つとして、実際に多摩地域を巡ってその魅力を体験するツアーを実施。
外国人向けフリーペーパー4誌の記者にご参加いただき、日本人が見過ごしがちな「多摩の日常生活」の魅力を外国人の“新たな”目線で探りました。

参加メディア

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Good Luck Trip

西東京紀行—多摩地域魅力発見の旅

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東京の「多摩地域」について、まだ知らない人が多いかもしれません。インターネットでも、多摩地域に関する情報は、東京都心と比べて多くはありません。私は今回、多摩地域の1日魅力体験ツアーに参加することができました。私のような東京に8年も住んでいる人間にとっても、知らない東京の魅力がたくさんあることに気が付きました。

多摩地域は東京都の西部に位置しています。よく知られている新宿や渋谷、秋葉原などの都心(23区)から電車で約1時間の距離です。多摩地域には、30市町村があり面積は約1,160km²で、東京都全体の面積の半分以上を占めています。人口は約420万人で、東京都の約1/3の人が多摩地域に住んでいます。

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多摩地域は、自然が豊かで、東京という国際的な大都市にいることを忘れさせてもらえます。我々がよくイメージしているTokyoCityとは全く違う風景を味わうことができます。

その他、多摩地域はアニメの聖地でもあります。「サンリオピューロランド」や「三鷹の森ジブリ美術館」や「ゲゲゲの鬼太郎」の商店街などがあります。また、富士山と並んで、ミシュラン三ツ星の観光地である高尾山のほか、温泉、酒蔵など様々な魅力があり、東京の桃源郷と言っても過言ではありません。

私は今回ご紹介するのは、多摩地域で人情に触れる旅です。

【スポット1】稲城市 清玉園 梨園
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まず、稲城市にある梨園「清玉園」にお邪魔しました。稲城市の梨栽培発祥の地と言われており、江戸時代から長い歴史を持っている、稲城市内で、最も古い梨園です。今でも園の中に『多摩川梨発祥の地』と書かれている記念碑が建っています。

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ここでは、梨のもぎ取り体験をすることができます。稲城市の特産品種として、「稲城」が有名です。8月下旬から旬を迎えますが、生産量が少なく、高い人気があるため、スーパーなどにはほとんど流通しておらず、産地直送により販売が主です。この梨は、みずみずしく上品な甘さが特徴です。そして、びっくりするのはそのサイズです。

今回のツアーでは、9月中旬に旬を迎える「新高」のもぎ取り体験をしました。「新高」も東京生まれの品種で、「稲城」よりも大きな品種です。1個当たり約900gの重さがあり、その大きさにビックリしました。本当に“幻の梨”でした。味もみずみずしく、甘すぎず、梨の味がしっかりしています。「稲城」や「新高」は、「豊水」や「幸水」とは比べられないほど美味しいと思います。

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大きいものは子供の顔と同じくらい!
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梨の色と、見た目をきれいに成長させ、日焼けや、害虫、農薬から守るため、ピンポン玉くらいの大きさになった頃、「おおきくなーれ、きれいになーれ」と願いをこめて、一つ一つ丁寧に梨を専用の袋の中に包み込んでいきます。梨が大きくなり、袋が破れた頃が収穫の時期になります。このように心をこめて作った梨がおいしくないはずがありません。

  • 施設名稲城市 清玉園 梨園
  • 住所東京都稲城市東長沼 2025
  • 電話042-377-6156
  • 公式サイトhttp://seigyokuen.com/

【スポット2】稲城市 川清園 梨園
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ここでは清玉園と同じ梨を栽培しております。梨のほかに、ラズベリーと高尾ブドウもあります。梨のもぎ取り体験は行っていませんが、新鮮な梨を使ったシャーベットが販売されています。正直なところ、食べる前は梨シャーベットの味を疑っていましたが、実際に食べてみると、そのおいしさに感動しました。爽やかな香りと濃厚な梨の味が口の中で広がり、梨そのものを食べているようです。オススメの逸品です。

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川清園様のお話によると、稲城市近接の多摩川は昔から氾濫することが多く、その度に肥沃な土が運ばれ、堆積したそうです。その肥沃な土は、東京都の中でも特に梨の栽培に適した土壌とのことです。そのほか、毎年冬になると土作りのため、大量の魚の煮干を撒いて、土に天然のカルシウムとミネラルを補給します。手の込んだ梨作りに感心すると同時に、日本の果物がおいしい秘訣がわかった気がします。

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4月になると海外からの観光客の皆さんも日本に桜を見に来ると思いますが、実は同じ4月に咲く梨の白い花もとっても綺麗です。ちなみに、梨の花言葉は“愛情”です。ぜひ見に来てください。

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【スポット3】調布市 湯守の里温泉
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お昼ごろ、調布市にある「深大寺天然温泉湯守の里」に到着しました。ここは、日帰りの天然温泉施設です。地下から湧出した源泉を一切加水せず、そのまま使用しているそうです。

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そして、ここの温泉、なんとお湯の色が真っ黒です。地下1500メートルの地層に含まれている昆布やシダ類などの植物が熟成された「フミン酸」という有機物がたっぷりと含まれているため、このような色になるのです。身体の毒素を分解する力まで備わっています。

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そのほか、岩盤浴、足湯、整体、エステ、あかすり、そして女性に大人気のよもぎ蒸しを体験できます。

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お風呂上りに、秋の味覚きのこの天ぷらそばを食べて、幸せ!

調布市に来たら、1200有余年の歴史を誇る深大寺とマンガやアニメで有名なゲゲゲの鬼太郎と出会える商店街をぜひ散策してみてください。

  • 施設名調布市 湯守の里温泉
  • 住所東京都調布市深大寺元町2-12-2
  • 電話042-499-7777
  • 公式サイトhttp://www.yumorinosato.com/

【スポット4】吉祥寺 手織工房 jota
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このお店は、今回のツアーで私がもっとも気に入ったところです。「さをり織り」という、50年ほど前に大阪で生まれた新しい織り文化を体験できるお店です。さをり織のポイントは、気の向くままに織ることで、高度な技術も、デザインも必要ありません。好きな色の糸を選んで、織り始めればよいのです。子供から大人まで、誰でも簡単に織ることができ、世界に一つだけのマフラーがあっという間にできあがります。

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「感性のままに織る」ことこそが、さをり織りの魅力です。ミスや間違いという考え方はなく、やり直しや修正ももちろん必要ありません。すべて織る人の瞬間の感性で織り進め、一つ一つの偶然が独特の美しい作品をつくります。

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織り始めてから約3時間で、人生で初めてのさをり織りのマフラーができあがりました。どうですか?素敵でしょう。

工房のご主人は、「さをり織り」創始者のお孫さんです。感性だけを頼りにあなただけの芸術作品を作り出すなんて素敵ですね。日本に来たときに、ぜひ体験してみてください。

  • 施設名吉祥寺 手織工房 jota
  • 住所東京都武蔵野市吉祥寺本町4-16-12
  • 電話0422-27-2595
  • 公式サイトhttp://www.jota28.com/

【スポット5】吉祥寺 ハーモニカ横丁

吉祥寺は、東京の住みたいまちランキングにおいて常に上位に選ばれています。カフェやバーなど個性豊かなお店がたくさんあり、日本の若者に人気の高いエリアです。都心のように、建物も密集していないので、のんびり散策できます。また、井の頭恩賜公園というスポットがあり、週末になるとArtMarketも開催されます。ユニークなお店を見てまわって、ArtMarketを楽しんで、忙しい東京ライフから離れて息抜きできる場所です。

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吉祥寺駅前の商店街に、ハーモニカ横丁があります。一軒一軒の小さな店舗が建ち並ぶ様子をハーモニカの吹き口に例えたことが名前の由来です。横丁内には飲食店のほか、雑貨、サロン、占いなど様々なお店があります。一日中楽しめます。

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ハーモニカ横丁の入り口に、吉祥寺といえば行かなければいけないお店があります。「国産黒毛和牛専門店さとう」です。このお店の定番メニューといえば、一番人気のメンチカツです。開店から閉店までずっと長い行列が続き、一日平均3,000個が売れるそうです。

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私は普段あまりメンチカツを食べないのですが、ここのメンチカツは一口食べるとやめられなくなりました。皆がわざわざ遠くから来て長い列を作ってまで食べる理由がわかりました。一口食べると肉汁があふれ、粗くみじん切りされた玉ねぎの甘みと松坂牛の相性も抜群です。オススメの逸品グルメです!

お店の2階はステーキハウスになっていて、こちらでは「さとう」厳選の日本黒和牛のステーキも絶品です。絶対に試してほしいです!

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ハーモニカ横丁の奥に行くと、白の水玉模様の提灯を飾ったお店があります。このお店は、アジアをはじめとした外国人従業員とのつながりを大切にしながら、日本ならではの横丁文化を残すための取組を行っています。英語や中国語などの外国語で接客もできますし、外国人と地元日本人のコミュニケーションの場もあります。そこで生まれるコミュニケーションから人情を感じることができます。

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今回お邪魔したのは、焼き鳥のお店「ヤキトリてっちゃん」です。店長は日本人ですが、スタッフはほとんどが外国人です。日本のローカルな文化とグローバルの交流が、新たな魅力を作り出しています。

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もちろん、料理の味も絶品です。定番の焼き鳥のほか、オリジナルメニューもあります。おいしいお肉や野菜を食べながら、日本オリジナルの飲み物であるホッピー(ノンアルコールの飲料を焼酎と割ったお酒)を飲むと、一日の疲れが一気に吹き飛んだ気がします。日本の横丁文化を体験してみてください!

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豊かな自然環境と人文資源、そしてたくさんの人情が多摩地域にはあふれています。人と自然の調和が多摩地域の特徴です。毎日忙しい大都市の中でこのような人情があふれ、おだやかな地域に住むことができるのは幸せです。そして伝統文化と現代社会の共存もあります。これこそ、私が日本、東京を好きな理由です。多摩地域で、新しい東京の魅力を発見してみてください。